書誌と言っても、そもそもの作品数が少ない上に
単行本も少数ですので、ごく僅かな分量しかありません。

※単行本(アンダーライン)については、
ページ下方に説明を載せています。

T.10(1921)6「ムハメツトと煙草」(『街』)
8「奇怪なる実在物」(『街』)
T.11(1922)5「セレナアド」(『塔』)
T.13(1924)10「流星」(『改造』)
12「思ひ出す冬の女」(『改造』)
T.14(1925)2死去
5「あめんちあ」(『改造』)
「二狂人」(『文藝時代』)
7「一世」(『文藝時代』)
11「朱夏白語」(『文藝時代』)
S.3(1928)4中井繁一刊『夢と真実』(私家版)
S.11(1936)11横光利一編『富ノ澤麟太郎集』(沙羅書店)
S.23(1948)11『現代文学代表作全集 3』(万里閣):「流星」
S.32(1957)5『現代日本文学全集 86』(筑摩書房):「流星」
S.63(1988)4『幻想文学 特集・大正デカダンス』:「セレナアド」
H.6(1994)10『夢÷幻視13=神秘』(星雲社):「ムハメットと煙草」
H.11(1999)1『書物の王国 11 分身』(国書刊行会):「あめんちあ」
H.12(2000)9宮内淳子編『富ノ澤麟太郎 三篇』(EDI)
H.14(2002)3『編年体 大正文学全集 第十巻』(ゆまに書房):「奇怪なる実在物」

○ 中井繁一刊『夢と真実』(私家版)
    限定百五十部。まさに稀少本。
    収められているのは、未発表だった「夢と真実」一編のみ。
    この単行本については、関井光男「文献渉猟4 富ノ澤麟太郎の『夢と真実』・
    中井繁一刊本のこと」(『国文学』33-2)に詳しい。

○ 横光利一編『富ノ澤麟太郎集』(沙羅書店)
    ほぼ入手不可。運良く発見したとしても、万単位の値がついているのは必至。
    ごく稀に「数千円で手に入れた」という方もいらっしゃるようですが、
    めったにそのような幸運は訪れないようです。
    収められている作品は以下↓(未発表作も含まれている)
    「あめんちあ」「木馬の馭車」「奇怪なる実在物」「ムハメットと煙草」
    「セレナアド」「朱夏日語」「二狂人」「一世」「流星」
    「青柳正一の自画像」「夢と真実」

○ 宮内淳子編『富ノ澤麟太郎 三篇』(EDI)
    近年出版されたものなので、今のところまだまだ入手可のようです。
    「奇怪なる実在物」「セレナアド」「夢と真実」の三篇。
    巻末には年譜と解説も付いています。

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